アーチェリーのこと
日本におけるアーチェリーの歴史は意外と長く、現在のアーチェリーを統括する組織である「全日本アーチェリー連盟(J.A.A.F.)」は50周年を向かえています。しかし実際の日本におけるアーチェリーの歴史はもっと古く、1958年から「全日本弓道連盟」という日本古来の伝統的スポーツ(?)である和弓を取り仕切る組織がアーチェリーをも代表していました。ところが、的中を競うアーチェリーが伝統や道を説く弓道と一緒にやっていくことに無理がありました。 そこで1967年、日本で細々と和弓の陰に隠れて日本でアーチェリーをやっていた人たちが立ち上がりました。この年、オランダで行われた「第24回世界アーチェリー選手権」で和弓と洋弓(アーチェリー)が日本から混合で代表を派遣し、どちらが強いかをはっきりさせようということになったわけです。とはいっても、最長90Mから射つ競技でどちらが勝つかは、射つ前から結果は分かっていました。和弓の惨敗でした。この瞬間、初めて日本における「アーチェリー」の地位が確立されたのです。 そして2年後、弓道連盟が洋弓を分けることに承諾し、晴れて1969年日本に「アーチェリー連盟」が発足したのです。
その後1972年にはミュンヘンオリンピックにおいて52年ぶりにアーチェリーが正式競技として復活し、ここから現在に至る近代アーチェリーがスタートしました。最近では2012年のロンドンオリンピックで男子個人での銀メダルを獲得をはじめとして、日本の活躍が目立っています。そしてアーチェリー競技のすばらしいところは男も女も、年寄りも若者も、身障者も健常者も、日本人も外国人も、ともかくはすべての人間が同じじシューティングラインをまたいで、同じルールで対等に競えることです。こんな素晴らしいスポーツはほかにはありません。 ぜひあなたも立命館大学体育会アーチェリー部の一員として、アーチェリーをやってみませんか。生涯スポーツとして、そして生涯の友を得ることができます。